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2025.07.02

「トライアスロンの魅力は限界への挑戦とみんなで励まし合う一体感」 ロングディスタンス完走の山嵜佑莉愛さんに聞く

 トライアスロン部の山嵜佑莉愛選手(やまさき?ゆりあ、体育学部4年、大阪体育大学浪商)が6月15日、五島長崎国際トライアスロン2025のAタイプで、12時間37分37秒で完走しました。
 この大会のAタイプはスイム(水泳)3.0km?バイク(自転車)160km?ラン(長距離走)42.2kmの3種目の合計205.2kmで着順を競い、トライアスロンの中でもロングディスタンスと呼ばれます。山嵜さんは完走者247名中163位、女性順位11位、各年代別ランキング女子Aタイプ20-24歳では2位でした。
 7日前に西日本学生トライアスロン選手権尾道因島大会に出場したばかり。過酷な競技に挑む山嵜さんにトライアスロンの魅力を聞きました。

 山嵜さんは、高校生になるまでに水泳と陸上の競歩を経験しましたが、レベルの高い大学のクラブでは活躍することは難しいと感じていました。大学で何をするか決めかねていた高校3年生のころ、何気なく、テレビで放送されていた東京オリンピックのトライアスロンを見て、画面にくぎ付けになりました。「今までの競技経験が活きる。私がやりたいことはこれだ!」。大学に入ると、迷いなくトライアスロン部に入部しました。
 最初にぶつかった壁はロードバイク(自転車)です。本格的なスポーツ自転車に乗ったことのなかった山嵜さんは、独特の前傾姿勢と風の影響に苦戦します。トライアスロンの中で最も距離が長いバイクが課題だと考えた山嵜さんは、週3回、自宅のある大阪市内から大学までの往復100kmをロードバイクで通学し、弱点のバイクを強化しました。
 自信をつけた山嵜さんは、2023年福山かわまちトライアスロンのスプリント(26.6km)で女子1位になったほか、南紀白浜オープンウオータースイムレース3000mの部で女子3位、2024年?本学?スプリントトライアスロン選?権の女子オープンで7位、2025年西日本学生トライアスロン選手権尾道因島大会で女子総合順位11位など着実に実力をつけていきました。
 ロングディスタンスは、2024年に全日本トライアスロン皆生大会で初挑戦し、754名が完走する中、全体303位、女子21位でゴールしました。レースでは、長時間の運動のため極度の低血糖状態になって体が動かなくなる「ハンガーノック」を防ぐため、食事に注意が必要です。山嵜さんは「当日の朝食はしっかり摂り、レース前にもアミノ酸サプリメントやおにぎり、水分を摂ります。コースの途中、水分や栄養を補給できるエイドステーションで、20分おきにバナナ、梅のはちみつ漬け、どら焼きなどを食べながら進みます。食べ過ぎると動きにくくなるのですが、食べないと完走できないので、考えながら補給します」と語ります。
 今大会のバイクコースは、アップダウンが激しく、想像以上に苦しいコースでリタイヤする参加者も多かったといい、山嵜さんは制限時間の13時間30分をクリアし無事完走を果たし、「順位よりもやりきった達成感のほうが大きかった」と振り返ります。
 「トライアスロンの魅力は?」。そう聞かれた山嵜さんは「ロングディスタンスの大会には、自分の限界に挑戦する楽しさがあります。過酷で苦しい場面もありますが、沿道の方々やエイドでサポートしてくれる大会スタッフからの声援、参加者同士で励ましあって進むことなど、勝敗や順位だけでなく全員で完走を目指すところが魅力」と語ります。
 「トライアスロンは過酷な競技と思われますが、インカレなどの上位大会を目指すレースだけでなく、完走することに挑戦する大会もあり、レベルごとに分かれて無理なく始められるスポーツです。個人競技ですが、参加者全員が完走を目指して励ましあいながら頑張る独特の一体感があります。今後は全日本トライアスロン宮古島大会にも出場してみたいです」と話し、目を輝かせていました。

無事完走!

バイク(写真は別大会での様子)

トライアスロン部の仲間たちと(前列左から2人目)

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