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2025.06.13

東京世界陸上米国キャンプ地の世田谷区が大阪体育大学を視察 2007大阪世界陸上米国事前合宿のノウハウを収集「USAクリニック」「子ども記者クラブ」

 9月に開幕する東京2025世界陸上で米国代表のトレーニングキャンプ地となる東京都世田谷区の担当者が6月9日、2007年大阪世界陸上で米国代表の事前合宿地となった大阪体育大学を訪れ、陸上競技場などの視察と情報交換を行いました。

2007年大阪世界陸上を前に、大阪体育大学で事前合宿した米国チームを招いた歓迎レセプション。いずみ太鼓をたたく選手も


 世田谷区は2021年の東京オリンピックで米国選手団のキャンプ地となりました。米国陸連(USATF)から世界陸上でトレーニングキャンプ地として使用したいと連絡があり、受け入れの調整を進めています。世界陸上(9月13~21日)の開幕前から世田谷区総合運動場陸上競技場等が使用される予定です。
 東京オリンピックは新型コロナウイルスの感染が拡大する中、無観客で開催されました。キャンプ地の施設は選手、関係者以外は完全に封鎖され、区民との交流事業もほとんど実施できませんでした。世田谷区によると、平常時のキャンプ地運営や交流?イベント事業などのノウハウはほとんどない状況といいます。

大阪体育大学を視察した世田谷区の担当者。上段左端と隣は藤本教授、河島ディレクター


 大体大では、大阪世界陸上(2007年8月25日~9月2日)開幕前の8月15~20日に、米国代表の事前合宿が行われ、金メダル7個を獲得した女子短距離のスターのアリソン?フェリックス選手ら選手?スタッフ計約150人が参加しました。大学が主体となって、世界レベルのスポーツ大会で海外の代表チームの事前合宿を招致したのは初めてのケースでした。教職員で実行委員会を組織し、延べ約300人の学生スタッフが合宿を支えました。また、スポーツマネジメント専攻の学生15人がボランティアリーダーを務めました。
 9日は、世田谷区のスポーツ推進部スポーツ推進課、スポ―ツ施設課、世田谷区スポーツ振興財団の担当者9名が大阪体育大学を訪れ、当時、広報担当を務めた河島晋太郎スポーツ局統括ディレクターの案内で、第3種公認競技場の陸上競技場や筋力トレーニングを行うS&Cルームを視察しました。

第3種公認競技場の陸上競技場を視察する世田谷区の担当者


 情報交換の場では、実行委員会副委員長を務めたスポーツ科学部の藤本淳也教授(スポーツマーケティング)と河島ディレクターが米国陸連との交渉、地元自治体との組織委員会結成、学生スタッフ、スポンサー獲得、大阪府警との警備体制の協議、プレスリリースの内容などについて説明しました。交流活動については、アリソン?フェリックス選手らが参加し中学?高校生約140人に短距離スタートや走り方を教えた「Team USA クリニック」、毎日、子ども記者2名が練習を取材、撮影して記者レポートを書く「子ども記者クラブ」、見学会などを説明。藤本教授は「アメリカチームは社会貢献、地域との交流に極めて前向きで、大学から提案した交流事業をほぼ受け入れてくれた。区民にとってまたとない機会であり、ぜひ、子どもたちに素晴らしい体験をさせてほしい」とアドバイスしました。
 スポーツ推進課の吉田純一、田谷千春両スポーツ?パラスポーツ担当係長は「大変貴重な情報を得ることができた。大阪体育大学のような交流事業ができたら、区民にとっても大きなメリットになる。コロナ禍のために東京オリンピックでは果たせなかった交流を実現できるチャンスを活かしたい」と話していました。

【大阪体育大学での米国チーム事前合宿】

「Team USA クリニック」。アリソン?フェリックス選手らが参加し、コーチらが中学?高校生約140人に短距離のスタートや走り方を教えた


「子ども記者クラブ」。毎日、2人ずつの子ども記者が学生スタッフのサポートを受けながら練習を撮影し、取材。午後は特設の編集室で記事を書き、記者レポートを学内で掲示、特設サイトで紹介した


学内に掲示された「子ども記者レポート」


「寄せ書き」。子どもや学生のボランティアスタッフが米国チームにメッセージを書いた。米国チームは大会でこの寄せ書きを会場に掲げたという


レセプションで「大阪体育大学」と書かれたタオルを手に選手と学生が記念撮影。米国選手は大会でこのタオルを手にスタートラインに立った

東京世界陸上サイト

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