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2025.05.19

ハンドボール関西学生春季リーグ 本学男女が偉業V 女子22連覇、男子V85

 関西学生ハンドボール春季リーグは5月18日(日)、最終節があり、ハンドボール部女子は武庫川女子大学を46―26で降して9戦全勝、勝ち点18とし、22季連続(コロナ禍による中断をはさむ)45回目の優勝を果たしました。

優秀選手の小沼美尋


 男子は関西学院大学に33―37で敗れましたが、7勝1敗1分け、勝ち点15で、2季連続85回目の優勝となりました。

最優秀選手の橘光太郎


 表彰式で、女子は最優秀選手に比嘉楓(体育学部4年、那覇西)、優秀選手に小沼美尋(体育4年、千葉?昭和学院)、奥山紗彩(体育4年、大阪?四天王寺)が選ばれました。男子は最優秀選手に橘光太郎(体育3年、大阪体育大学浪商)、優秀選手に竹下颯斗(体育3年、同)、下川陽向(体育4年、同)が選ばれました。

優秀選手の奥山紗彩

女子?GK比嘉楓 「15失点以下の目標達成できず悔しい」

最優秀選手の比嘉楓


 女子は最終節の目標を「40得点以上15失点以下」に設定したといいます。結果は46―26。GKの比嘉楓は「目標を達成できなかった。楠本(繁生)先生(監督)からディフェンスができていないと指摘され、勝ったけれど悔しい」と笑顔はありませんでした。
 前人未到のインカレ連覇記録は昨年、「11」に伸びました。「連覇」の2文字は4年生にとって重圧でもあります。昨年も正GKを務めた比嘉は「去年はエースの石川空さん(北國ハニービー石川)がいたが、今年は最上級生として自分たちが積極的に行かないといけない」と気を引き締めます。
 一方で「連覇はプレッシャーだが、楽しみでもある」と話します。「重圧も含めて連覇に向けた思いや気持ちは体大でしか味わえない感覚。後輩につなげていきたい」
 沖縄県沖縄市出身。沖縄はハンドボールが盛んで、姉の影響で小学2年からハンドを始め、小学4年からGK。那覇西高校ではインターハイで準優勝し、U16、U18日本代表に選ばれました。

1年生の新垣陽咲(スポーツ科学部、沖縄?浦添)


 高校2年の時に楠本監督から声をかけられ、「上を目指したい」と大体大に進みました。
 毎年選手が入れ替わる学生スポーツにあって、なぜ大体大は連覇を継続できるのでしょうか。もちろん日本代表監督を兼任してきた楠本監督の手腕は大きいですが、比嘉は「勝ちたい気持ちの強さ」だといいます。「みんなの勝ちたい気持ちが強く、練習から目標が一つになっているのが大きい」。練習では楠本監督がいない時でも、一つミスがあったら、なぜそのミスが生まれたのかを選手全員で突き止めます。全国から有力な選手が集まり、しのぎを削る練習に、比嘉は「毎日が怖い。1年生がどんどん伸びてくるので、いつもヒヤヒヤしながら練習している」と苦笑します。
 一方で、5月末からの3週間は、母校の沖縄市立美東中学での教育実習のため、練習から離れます。練習と教育実習の両立も、教員を多数輩出してきた大体大の各クラブの伝統です。
 GKの魅力を、比嘉は「チームの雰囲気が下がっている時でも、自分がダイナミックなセーブを1本決めたら、雰囲気を一気に盛り上げられるところ」と話します。
 連覇に向けて、「選手が後ろをみたら安心感を持ってもらえるようなキーパーになりたい」と意気込んでいます。

男子?東藤大成主将 「インカレV向け、ディフェンス立て直す」

東藤大成主将


 男子の東藤大成主将(体育4年、香川中央)は「全勝優勝が目標だったので、全然うれしくない」。関西学院大学に敗れた最終節のほか、大阪経済大学と39―39で引き分けた試合を反省し、「今日崩れたディフェンスを西日本インカレまでに「立て直したい」と話しました。
 昨年は全日本インカレで準優勝。十分に誇れる結果ですが、「悔しい思いの方が強い」と7年ぶり11回目のインカレ優勝を見すえます。昨年は荒瀬廉(豊田合成ブルーファルコン名古屋)が絶対的なエースでしたが、今年はいません。「チーム全体でハンドボールをして、小さいけれど守って走るチーム」を目指します。
 香川県高松市出身。中学からハンドボールを始め、香川中央高校ではインターハイベスト8。田中潤監督の母校で、先輩の多くが進んだ大体大に進学しました。

優秀選手の下川陽向

 ハンドボール部男子は4年生が話し合って主将を決めます。東藤は話し合いの場で立候補しました。「去年の荒瀬主将が偉大だったので、僕も経験したいと思った。一生に一度しかできないことだったので」と話します。
 大学では、コーチ教育コースで、監督の下川真良講師のゼミに所属します。授業では、スポーツ心理学がアスリートとしての成長に役立ったといいます。JOC科学サポート部門員として長年、オリンピックで日本代表選手の心理サポートにあたった土屋裕睦教授から代表選手の話を聞き、「オリンピックで勝ってきた人の言葉を聞け、とてもプラスになった」と話します。
 「キャプテンらしくチームを鼓舞し、今日のような悪い雰囲気でも立て直せる主将になりたい」。インカレに向けて気を引き締めました。

優秀選手の竹下颯斗

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